弘前市民会館(弘前市下白銀町)で8月22日、「第15回全国高校ファッションデザイン選手権大会」(ファッション甲子園2015)の最終審査会が行われた。
全国の高校生たちによるファッションデザインコンテストである同大会。今年は40都道府県より137校1759チーム3283点の応募があり、1次審査で35作品を選出。最終審査会ではデザイン画を基に制作された衣装を着用し、ファッションショー形式で審査を行う。
今年の優勝は、東京都代表の女子美術大学付属高等学校の池田安李さん(3年)がデザインした「Reflet(ルフレ)」。池田さんは昨年のファッション甲子園にも出場しており、結果は審査員特別賞だった。「優勝が目標だったので、この1年間リベンジするために頑張った」と笑顔を見せる。モデルを務めた木下まこさん(3年)は「支えてくれた友達や仲間に感謝したい」と話す。
審査員の原由美子さんは、「毎年レベルが上がっているので審査する側の評価も厳しくなっている」とした上で、「色を多用する作品が少なかった」と指摘。審査員長の大塚陽子さんは「完成度の高い作品が多かったが、客観的に見ることを忘れている作品が多かったのでは」とコメントした。
今年で15周年という節目の開催となった同大会。過去10回以上出場した高校に特別賞を贈る記念行事も行われ、大塚さんは「この大会に出場したことを機会にファッション業界で活躍してほしい」と若い出場者たちにエールを送った。