弘南鉄道(青森県平川市)の黒石線で5月9日、恒例の「パンダ列車ライブ」が行われた。
パンダのぬいぐるみを着ながら全国でライブを行うシンガー・ソングライターの「ギターパンダ」さんが車両を貸し切って行う同ライブ。「ギターパンダ」の山川のりをさんは、「ディープ&バイツ」として1990年にメジャーデビュー後、「忌野清志郎&ニーサンズ」や「ザ・コーツ」といったバンド活動をする傍ら、1997年頃から「ギターパンダ」の活動を展開している。現在では年間約150本のライブを行い、「FUJI ROCK FESTIVAL」には2005年から毎年出演している。
今回で4回目となる同ライブ。同社の工藤司さんは「きっかけは自分がバンド活動をしていたから」と話す。バンド仲間からギターパンダさんを紹介してもらい実現に至ったという。
今年の「パンダ列車」は、18時25分に弘前駅を出発。前座で登場した津軽弁シンガー・ソングライターの「親方」が平賀駅までの約15分を熱唱し、ギターパンダさんにバトンタッチ。列車は同駅に停車したまま、ギターパンダさんが持ち歌の「自己紹介」を歌い始めると、車内の熱気は高まり、パンダのかぶり物をかぶった地元ファンたちが熱唱する一幕も。
毎年のライブを楽しみにしているというファミリー客は「今年もライブを見ることできた」と満足げな表情を見せていた。工藤さんは「来年の開催はもちろん、今後もおもしろいことを企画していきたい」と意気込む。