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青森のクラフトビール醸造所がタップルーム整備に意欲 醸造開始は来年

(左から)支援を呼びかける「津軽醸造」代表のヘインジ・クリストファー・デビドさんと副代表の塩越遼太さん

(左から)支援を呼びかける「津軽醸造」代表のヘインジ・クリストファー・デビドさんと副代表の塩越遼太さん

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 来年の醸造開始を予定するクラフトビール会社「津軽醸造」(つがる市稲垣)が現在、タップルームの整備を進めている。

国際交流員として赴任したころのクリスさん

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 タップルームとは醸造所に併設する飲食スペースのこと。同社が来年5月の醸造開始するのに先立ち、タップルームを開業する。代表のヘインジ・クリストファー・デビド(以下、クリス)さんは起業相談のために「AOMORI STARTUP CENTER」(青森市)へ通う中、副代表でSNS担当者の塩越遼太さんと出会い、2025年7月に同社を立ち上げた。クリスさんは「ビール好きな人や観光客はもちろん、原料を作る農家、地域の人、移住者などとの交流の場にしたい」と話す。

 米国出身のクリスさんは、2003(平成15)年から国際交流員として旧車力村(現つがる市)に赴任。4年間の勤務の後、海外でクラフトビールの醸造を学んで再来日。青森で知り合った仲間たちと「京都醸造」(京都市)を立ち上げ、醸造責任者として働いていたが2023年に退職。翌年には青森に戻り、青森を拠点に国内を旅したという。

 塩越さんは平内町出身。生家の家業はホタテの養殖や加工、販売。青森の資源を使ったクラフトビールを醸造するビジネスプランを立てる中でクリスさんと出った。「ビールという共通のテーマもあり、意気投合した」と振り返る。

 タップルームの施工や内装デザインの施工に充てようと現在、クラウドファンディングを行っている。ヘインジさんさんは「ビール好きな人や観光客はもちろん、原料を作る農家、地域の人、移住者などとの交流の場にしたい。私が津軽に出合ったように、出会いが生まれる場になれば」と話す。11月16日まで。

 返礼品は、オリジナルTシャツやビール詰め合わせのほか、仕込みタンクへのネーミングライツプラン、クリスさんがマンツーマンで対応する「ビール醸造家体験」など。「醸造開始記念イベント招待」プランも用意する。

 「日本中をまわり、『第二のふるさと』とも言える青森でクラフトビールを作りたいと思うようになった。地域の素材を使い、関わった人が誇りを持てるクラフトビールを作りたい」とクリスさん。塩越さんは「県内外の人に向けての情報発信に力を入れる」と意気込む。

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