
弘前市富田2丁目の五叉路に小料理店「酒処 長州。」(弘前市富田2)が6月2日、オープンした。
「小料理屋の女将」に憧れた店長の高田美智子さんが始めた同店。子育てがひと段落し、自分のやりたいことを考え、仕事を辞めて一念発起。一人でも店を切り盛りできそうな規模の同テナントを知り合いから紹介されたことで出店に至った。
店名は元プロレスラーの長州力さんが好きなことから。店内には大型ポスターや関連書籍などを展示するほか、昭和レトロな看板を設置。店舗面積は8坪。客席数は6席。「からあげ店や理容室だったテナント。オーナーが別の事業を始めるために1年前から借りていたが、その計画はなくなり、私に白羽の矢が立った。外観はほとんど未着手」と高田さん。
高田さんは店を始めるにあたり、青森から弘前に引っ越した。弘前の印象について「住み始めてまだ1カ月もたっていないが、住みやすい印象があり、人は青森と違う気質を感じる」と話す。「一方通行が多いことにはまだ慣れない」とも。
メニューは、おまかせ串2本と小鉢2皿、ドリンク2杯(ビールは1本まで)の「ちょっとよりみちセット」(2,000円)やどて煮(1串=150円)。どて煮は名古屋の名物で、高田さんの母が名古屋出身だったことから提供する。そのほかハムカツ(400円)、だし巻き卵(500円)、ニシン焼き(600円)、のぐりラーメン(500円)などの一品料理を用意。ドリンクは瓶ビール(600円)、ハイボール(500円)のほか、ノンアルコール類もある。
タイ料理やスイーツを作ることが得意だという高田さん。食材の仕入れ状況やスポットでタイカレーやデザートといったメニューを提供していきたいと意気込む。すでにリピーターがいるほか、新しい出会いが楽しいと笑顔を見せる高田さんは「近くのコンビニエンスストアが閉店し、夜は暗くなってしまったため店の明かりがうれしいといった声もあった。地域の人たちに長く親しまれ、気軽に立ち寄ってもらえるような店にしたい」と話す。
営業時間は火曜~土曜=16時~22時、日曜=13時~21時。月曜定休。