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弘前駅前のピザ店「ピエノ」が1周年 青森の地域食材使った新メニューも

店主の比嘉大貴さん(中)と妻の恵那さん(右)、スタッフの津川空雅さん(左)

店主の比嘉大貴さん(中)と妻の恵那さん(右)、スタッフの津川空雅さん(左)

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 「pizzeria pieno(ピッツェリア・ピエノ)」(弘前市駅前町、TEL 050-8892-7754)が12月1日、オープン1周年を迎えた。

青森と沖縄の調味料でつくった新メニュー「ツガルテリヤキ」

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 沖縄出身の比嘉大貴さんと妻で弘前出身の恵那さんが経営する同店。青森の地域食材を使ったピザを中心にイタリア料理を提供する。店名の「ピエノ」は、「いっぱい」「ぎっしり詰まった」を意味するイタリア語から「お腹いっぱいになってほしい」との思いを込め名付けたという。

 料理人に憧れて沖縄から上京したという比嘉さんは「これまでイタリア料理店や洋食店などで修業し、いつか自分の店を持ちたいと考えていた。結婚を機に弘前で出店したいとの思いが生まれた。青森の四季は美しく、さまざまな食材に魅力を感じる」と話す。

 昨年4月、弘前に移住した際、出店候補は何カ所があったが絞り切れずにいたところ、散歩中にたまたま見つけたという現在の物件に出合い出店を決意。当初は飲食業不可の物件だったが、大家に熱意を伝え了承を得たという。

 店舗面積は約17坪、客席は20席。開業資金を抑えるため、店舗のデザインや内装は妻と2人で考えたという。比嘉さんは「オープンに向けて準備をしていると、地元の飲食業者からアドバイスをいただいたりSNSでつながりが増えたりして助けられたことが多かった。妻は弘前出身だが学生時代のこと。地域とのつながりはほとんどなかったが、青森の人たちに温かく優しく接していただいた」と振り返る。

 オープン後は地元生産者とつながり、農業への思いや考え方に触れる機会も増えたという。「食材を生産者から直接仕入れ、季節料理や新メニューに使っている。『ツガルテリヤキ』は出店後に考案したメニューの一つ。青森県産リンゴや嶽きみなど旬の食材を生かしたマンスリーピザも提供している」と比嘉さん。

 「昨年は雪が少なかったこともあり、まだそんなに雪かきをしたことがないが、雪が降った日も想定していたより客足はある。海外客の来店も増え、どこの国から来たかを覚えるため、店内に地球儀を用意し印を付けるようにした」とも。

 比嘉さんは「オープン1周年を機に従業員に料理を教えている。青森には地元民も知らないような食材が多い。料理を通じて観光客にも青森の魅力を伝えたい」と意欲を見せる。

 営業時間は、11時30分~14時30分、18時~21時30分。水曜、第1木曜定休。

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