弘前大学の学生団体「Hiromaru(ヒロマル)」が、弘前市の中心市街にある30店舗を紹介する地図「Your Hirosaki Map」を昨年12月に完成させた。
同団体は「弘前の魅力を学生の目線で発信したい」との思いから2011年に設立。弘前大学の1~4年生の約30人で活動しており、年に2回フリーペーパー「【h】」を発行している。最近では同市の若者をターゲットにしたキャリアデザインイベントを企画。活動の幅を広げている。
「取材先の店員さんからの『若者向けのマップが欲しい』という一言が制作のきっかけ」と話すのは、同団体の近藤沙由里さん。店舗情報だけでなく店員も必ず紹介していることについて、「弘前の魅力は人だと考えたため」とも。「好きな店員さんの好きな場所には、自分も行ってみたい」と、「弘前で好きな場所」などの質問と似顔絵を用いて店員を紹介している。
同地図にはAR(拡張現実)機能が用いられ、スマートフォンの専用アプリを通して撮影すると、店内の様子を動画で見ることもできる。「利用したことのないお店に入るのはハードルが高い」というメンバーの声から、同機能を採用したという。「動画を用いて、紙面では伝えきれない情報を伝えたい。動画を見て店内の雰囲気を感じることで、気軽に入ることができるようになれば」 と近藤さんは話す。
2014年度「学都弘前」学生地域活動支援事業費補助金を活用し、1700部を発行。現在、市内の駅やホテル、掲載店舗などに設置しており、さくらまつりなどの期間には観光客に配布する予定もあるという。