
保育業界に特化した人材サービスを展開する株式会社アスカ(本社:群馬県高崎市、代表取締役会長:加藤秀明)は、2025年11月18日に青森県の柴田学園大学短期大学部にて、保育学生を対象とした学生向け就活支援サービス「園ぴった」の説明会を開催いたしました。
本説明会は、就職活動を控えた学生が、自身の価値観や将来像に合った園選びができるよう支援することを目的として実施したものです。
就職活動に悩む保育学生に向けて
当日は、保育科の2年生約60名を対象に、現場経験を持つ元保育士のコーディネーターが説明会を実施しました。
・就職を希望しているエリアの求人情報が限られている
・応募前に園の詳しい情報を知りたい
・アルバイトやボランティア募集の情報を手軽に収集したい
といった、保育学生が就職活動において感じやすい悩みに触れながら、それらを解決する手段の一つとして、「園ぴった」の特徴や使い方、園選びのポイントについて説明しました。
参加した学生からは、「就職先探しの幅を広げられそう」「気になる園に気軽に質問ができるのがありがたい」といった声が寄せられ、今後の就職活動に向けて、自分に合った園選びを前向きに考えるきっかけとなる説明会となりました。

保育士の退職理由とミスマッチの課題
東京都福祉保健局の調査によると、保育士の退職理由の第1位にあげられるのは【職場の人間関係】です。その他にも、仕事量や給料、労働時間など、勤務条件が希望と合わずに退職に至るケースが多く見られます。

東京都福祉保健局「東京都保育士実態調査」(令和4年度)より
こうした状況を防ぐためには、園側と学生側が互いの考えや特徴を十分に理解した上で就職することが重要です。「園ぴった」では、求人情報を掲載するだけでなく、園と学生がチャット機能を通じて直接やりとりできるため、職場環境や働き方について事前に理解を深めることができ、ミスマッチの防止につながります。
保育士不足という社会課題に向き合って
保育士・幼稚園教諭を育成する指定養成施設は、平成31年の688校をピークに、令和4年度には668校に減少しています。近年では、入試倍率が1を下回る保育士養成施設も多く、保育学生の数が減少している状況です。(注1)
一方で、共働き世帯の増加などを背景に保育ニーズは依然として高く、保育士不足は全国的な社会課題となっています。こうした状況の中、就職後のミスマッチや早期離職は、現場の負担増や保育の質低下につながる要因の一つとされています。アスカは、学生の段階から現場理解を深めることで、保育士一人ひとりが安心して長く働き続けられる環境づくりと、定着を見据えたマッチング支援に取り組んでいます。今後も教育機関との連携を通じて、次世代の保育を担う人材と保育現場をつなぎ、保育業界が抱える課題解決に貢献してまいります。
注1)こども家庭庁「一般社団法人 全国保育士養成協議会 2024年提出資料」より
