リリース発行企業:appcycle株式会社
青森県産の廃棄りんごをアップサイクルした国産エシカルレザー素材「RINGO-TEX(R)」を開発する東北発のスタートアップ企業、appcycle株式会社(代表:藤巻 圭、本社:青森県青森市)は、2024年11月28日に青森県弘前市と「地域活性化に向けた包括連携協定」を締結いたしました。本協定では、アップサイクル事業の推進、伝統工芸分野での新価値創造、海外との産業交流など、計10分野での連携を通じて、日本一のりんご産地である弘前市の地域活力創造に取り組みます。弘前市としてスタートアップ企業との包括連携協定締結は初となります。
りんご産業150周年を目前に、日本一のりんご産地と地元スタートアップが連携
【連携の背景と目的】
appcycleは、青森県産の廃棄りんごからエシカルレザー素材「RINGO-TEX(R)」を開発・製造する東北発のスタートアップ企業です。青森県出身の代表・藤巻は、地元で150年続くりんご産業が抱える残渣処理の課題解決と環境問題への貢献に取り組むため、2022年に起業しました。地域発の環境技術を広く社会実装するため、現在は国内外の大学や自治体、大手企業・ブランドとの連携を進めています。
弘前市は、日本一のりんご生産地であるほか、津軽塗やこぎん刺しなどの伝統工芸、豊かな自然と文化を有する一方で、人口減少や少子高齢化、担い手不足など、地方都市特有の課題に直面しています。本協定は、産業振興、農業振興、環境保全など10分野での連携を通じて、地域の活力創造を目指すものです。
【連携内容】
本協定は、以下の4つのテーマ・10分野での連携を対象としています。
1.産業振興
1.アップサイクル事業:市内企業等との連携・協業による産業活性化
2.伝統工芸分野における新たな価値の創出:津軽塗やこぎん刺しとRINGO-TEX(R)を組み合わせた価値向上
3.海外地域との産業振興における交流の活性化:海外企業や学生と市内企業・学生・農家との人材交流プログラム実施
2.農業振興
4.りんご産業持続、発展に向けた取組:自社でのりんご生産参入や市内農業者と連携した農地承継支援、DX導入による生産性向上
5.農福連携への取組:農園作業と皮革製品製造を組み合わせた障がい者の雇用支援と自立促進
3.環境保全の促進
6.SDGsの普及啓発活動:セミナーやメディア出演、イベントを通じたSDGsの普及啓発
7.ゼロカーボンシティひろさきの推進:会議・イベント等での事例紹介、産学官民金連携
4.その他、地域活力の創造に関すること
8.創業・起業支援:セミナー講師派遣、インターン受入れ
9.文化振興:地域の文化や芸術の発展・普及を促進するイベント等への協力
10.弘前市のPR:全国でのセミナー、イベントを通じた弘前市のPR
弘前市 櫻田 宏 市長のコメント
この度は、appcycle株式会社様と弘前市において、地域活力創造に向けた包括連携協定を締結できましたことに、感謝申し上げます。日本一のりんご産地である当市では、りんごに関連する多くの加工品製造業も立地しており、加工の際に発生してしまう「りんご残渣」の処理が課題となっております。このような中、革新的な技術力でRINGO-TEX(R)という新しい素材に生まれ変わらせるなど、アップサイクルで持続可能な未来を目指した御社の取組は大変心強く、当市において良好な経済サイクルが構築されることを、大いに期待しております。このたびの包括連携協定の締結を契機に、appcycle株式会社様とこれまで以上に緊密な協力関係を築き、相互の資源を活用して、地域活力創造に向けた取組がますます発展していくことを祈念申し上げます。
appcycle株式会社 代表 藤巻 圭のコメント
私たちappcycleは、アップサイクル製品を通じて、産学官金と農福連携による社会課題の解決と地球環境への貢献を目指し活動してきました。この度の弘前市との包括連携協定は、その実現に向けた大きな一歩となります。創業2年7か月の若い企業ではありますが、本協定を通じて、地域に根差したサステナブルな事業モデルの構築を加速させてまいります。2025年春までに新たに5名の採用を予定しているほか、『appcycle mirai farm project』による自社農園の展開と地元農家との連携、障がい者の雇用促進など、具体的な取り組みを順次開始します。これらの取り組みを通じて、弘前市における雇用創出、農業振興、福祉振興などの地域課題の解決に貢献するとともに、このモデルを全国へ展開することで、1次産業全体の発展と環境問題の解決に寄与してまいります。弘前市との協働により、地域発のイノベーションを実現できることを大変光栄に思います。今後も地域の活力創造に向けて、全力で取り組んでまいります。
【appcycle株式会社について】
■地元のりんごが廃棄される現実に立ち向かい、地域から世界を変える
青森県は、りんご生産量が年間約44万tで、全国の生産量の約60%を占める日本一のりんご王国です(出所:青森県庁HP)。りんごを使った加工品や、りんごをテーマにした観光施設なども多く、地域で150年以上の歴史を有する産業として、重要な役割を果たしています。
しかし近年は、りんご農家の高齢化や労働力不足による栽培面積の減少に加え、りんごジュースを絞った後の残渣の処理にかかる環境面・費用面への負担が大きな課題となっています。
当社代表の藤巻は、自身の出身地である青森県のりんご産業の課題に直面し、イノベーションを通じて地域課題の解決に取り組むため、2022年にappcycle株式会社を創業。東北大学との連携よってりんごの残渣をアップサイクルしたエシカルレザー「RINGO-TEX(R)」を開発しました。
「RINGO-TEX(R)」は、地域の廃棄物を安価で購入し有効活用することで廃棄にかかる負荷を無くすとともに、りんご農家に利益を還元することで地域経済の活性化に取り組んでいます。また、地域を起点としたアップサイクルモデルを青森県から国内外に展開し、持続可能な未来の創造に挑戦していきたいと考えています。
■廃棄りんごをアップサイクルした国産エシカルレザー素材「RINGO-TEX(R)」
「RINGO-TEX(R)」は、青森県の廃棄りんごや残渣(搾りかすなど)を原料とした環境配慮型の国産合成皮革です。原料の72%が廃棄物をアップサイクルしたもので構成されており、従来の合成皮革と比較して石油由来のポリウレタンの使用や、開発・製造、加工、廃棄など各工程でのCO2排出量が少ないことが特徴です。また、動物性のものを使用していない”ヴィーガンレザー”として、アニマルウェルフェアにも貢献する素材です。
質感は既存の合皮と変わらず、香りや色も無く加工がしやすいため、従来の合皮製品を代替する可能性がある新たな素材として、国内外の多くの企業・ブランドに導入されています。
東北大学や弘前大学など全国の大学との連携により開発、生産体制を構築しており、今後はりんご以外の1次産業の廃棄物や各地域の廃棄素材を使用した商品開発も検討して参ります。
(HP:https://appcycle.jp/)
【会社概要】
社名 : appcycle株式会社
代表取締役 : 藤巻 圭
所在地 : 青森県青森市千刈4-2-4
設立 : 2022年5月
事業内容 : 「この国のアップサイクルを加速する」をミッションとして、青森の廃棄りんごや
りんご残渣を使用した環境配慮型のアップルレザー「RINGO-TEX(R)」の開発・製造
・販売を行っています。「RINGO-TEX(R)」を通じて、青森のりんご産業への利益の
還元と循環にも貢献していきます。
URL : https://appcycle.jp
Instagram : https://www.instagram.com/appcycle_japan/
appcycleでは、”一緒に世界を目指すメンバー”を募集しております。
ご興味・ご関心のある方は、メール(info@appcycle.jp)でご連絡下さい。
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