弘前公園で4月28日、散った桜の花びらが水面に浮かぶ「花筏(はないかだ)」が見頃を迎え、多くの観光客がカメラを向けていた。
弘前公園は桜の日本三大名所と言われ、ゴールデンウイークと重なることから毎年約200万人の観光客が訪れる。今年は4月20日にソメイヨシノの開花が宣言され、21日から「弘前さくらまつり」が開幕。23日には園内と外堀などが満開となった。
花筏は、水面に浮かんだ花びらが連なって流れているのを筏に見立てた季語。「桜のじゅうたん」「ピンクのスープ」とも言われ、弘前公園では堀の水面に見られることが多く、ネットで話題となったり観光ポスターやパンフレットに使われたりする。
ゴールデンウイーク初日となった28日は、約30万人の来場者があり、弘前さくらまつりが開幕して一番の人出となった(さくらまつり本部発表)。花筏を目にした観光客からは「すごい」「感動する」といった声があり、ピンク色の水面を泳ぐカモの姿も見られ、「かわいい」とカメラを向ける姿もあった。
東京から訪れていた小学5年生の相坂空君は初めて見た花筏や花吹雪に「東京では見ることができない景色」と感動していた。
弘前さくらまつりは5月6日まで。