青森・藤崎にあるパン専門店「ブーランジェリー ル・ボヌール」(南津軽郡藤崎町、TEL 0172-55-8546)が4月12日、開業から5周年を迎えた。
食パンを中心としたパン約50種を製造販売し、「フランスの田舎にあるパン屋さん」を目指す同店。藤崎出身で東京や福岡でパン作りを経験した福井洋太さんが2013年に開業した。
福井さんは高校卒業後、イオン藤崎店(旧・ジャスコ)内にあった工藤パンが経営する「ポニードール」に就職。クロワッサンや食パンなどのパン作りを本格的に始めたいと考え、21歳で上京。原宿にあった人気フレンチカフェ「オーバカナル」などで働き、35歳で帰郷する。「いずれはUターンを考えていたが、どうせだったら自分の店を持ちたいと考えた」と福井さん。
当初は弘前や青森での出店を検討していたが条件が合わず断念。父親に紹介された場所が現在の所だったという。福井さんは「同級生や地元の農家さんたちが声を掛けてくれたりアドバイスを頂いたり、地元の良さを感じている」と笑顔を見せる。
パンは「ルヴァン」という天然酵母種を使いショートニングやイーストフードといった添加物をなるべく使わない製法にこだわる。「極み食パン」(1斤=450円、1本=1,350円)は、より素材にこだわった高級食パンで、「感謝の気持ちを形にした限定メニューだった」と福井さん。現在では金曜に販売し、予約分だけ売り切れてしまう日もあるという。
メニューはハーブ塩を使ったクレッセント(140円)、クロワッサン(190円)などのパンを並べるほか、スコーン(100円~)やフランス産リンゴのコンポートを使ったアップルパイ(220円)などを用意。コーヒー(240円~)やカフェラテ(280円)といったドリンクメニューも提供し、店内にはイートインスペースも設ける。
13日・14日には新しくなったロゴマークが入ったエコバックを1,000円以上の利用客に先着で進呈する。無くなり次第終了。
今後について、福井さんは「ミニ食パンのメニューをもっと豊富にして彩りがあるパンや地元の食材を使ったパンを増やしていきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は8時30分~19時(冬季は9時~18時)。月曜・日曜定休。