青森県五所川原市で8月4日、夏祭り「立佞武多(たちねぷた)」が開幕した。
8月に入り、青森県内各地では伝統の夏祭り「ねぷた」「ねぶた」が行われ始めている。立佞武多は同市のねぷた祭りで、7階建ビルに相当する高さ20メートルを超える大型ねぷたが市内を巡行する。掛け声も他地域とは異なり、「ヤッテマレ、ヤッテマレ」と発する。
今年は大型ねぷた3台を含めた16台が登場。同祭では1年ほどかけて製作する大型ねぷたが毎年1台ずつ新調される。総重量は約19トン。表面を形づくる紙は畳600枚以上、照明には電球約150個、蛍光灯は約200本を使う。人形部分は約15~18パーツを組み合わせて作る。
今年の大型ねぷたは「国性爺合戦 和藤内(こくせんやかっせん わとうない)」。虎を屈服させる和藤内の雄姿を、東日本大震災からの復興を目指す人々とこれからの繁栄を思いに託して表現されている。震災をナマズに見立て、ナマズを抑え込むシーンを描いた「鹿嶋大明神と地震鯰」は今年限り。
祭りは今月8日まで。最終日のみ巡行前に、スタート地点の交差点に3台の大型立佞武多が集結する。3台が一堂に会するのはこのタイミングのみ。