弘前中三店(弘前市土手町)のイベント会場「スペースアストロ」で12月2日、上映会「harappa映画館『弘前出身、木村文洋監督特集』」が開催される。
映画鑑賞の選択肢を増やそうとNPO「harappa(ハラッパ)」が主催する同上映会。今回で26回目となり、弘前出身で映画監督・木村文洋さんの自主製作映画「息衝く(いきつく)」を国内初上映し、初監督作品「へばの」も上映する。
木村さんは弘前高校卒業後、京都大学に進学。在学中に自主映画の制作を始める。大学卒業後は映画製作に携わり、長編映画2作目の「愛のゆくえ(仮)」は、第25回東京国際映画祭「ある視点」部門で上映された。
「息衝く」は東日本大震災後の東京を舞台に、青森から上京した30代の男女3人を主軸に現代人の生きる姿を描く。青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場の近くで生きる人々を描いた「へばの」の続編にも当たるという。
同日は上映会だけでなく木村さんが参加するトークイベントも開く。10時30分の「息衝く」上映後は、木村さんと同世代の建築家や新聞記者、リンゴ農家らと一緒に影響を受けた社会ブームや事件について話をするという。16時30分回の上映後は木村さん本人が同映画の撮影秘話などを披露する予定。
harappaの小杉在良さんは「木村監督の作品は時代や社会の大きなテーマに対して問題提起する作品が多い。一人でも多くの人に考えてもらいたい」と話す。
入場料は、一般=前売り・1,000円、当日・1,200円、学生・会員=500円。