弘前で9月23日・24日、横笛のイベント「全日本横笛コンクール」と「津軽笛博覧会」が開催される。主催は、津軽横笛奏者の佐藤ぶん太さんを中心とした有志。

主催する「佐藤ぶん太、」さん

　佐藤さんは9歳で横笛を始め、高校3年時に第48回青森県下登山囃子（はやし）奉納本大会で、史上2番目の若さで優勝した経験を持つ。近年は津軽笛の演奏だけでなく、後継者の育成や笛合奏記録ギネス世界記録を打ち出すなど幅広く活動をしている。

　全日本横笛コンクールについて佐藤さんは「日本の芸能文化を形作る横笛の全国大会を開催することで、全国にある地元の芸能文化に興味を持ってもらい、横笛の普及と発展を目的にしている」と話す。今年で2回目となり、二次予選を通過した16人が8分以内で課題曲と自由曲の2曲を演奏する。出場者の中には福岡から挑戦する人や高校2年生の参加者もいる。開催場所はヒロロ（弘前市駅前）。

　津軽笛博覧会は、藤田記念庭園（上白銀町）の和館を使って全4講座のワークショップを開くほか、講座後は「お月見コンサート」と題して庭園内で、全日本横笛コンクール上位入賞者や八戸えんぶりらが演奏を披露する。

　佐藤さんは「現在日本で注目を集める横笛奏者らの演奏が聞くことができるまたとない機会。課題曲には弘前ねぷた囃子が指定され、江戸囃子の名人や海外ツアーにも参加する奏者がどんな演奏するのか私自身もワクワクします」と笑顔を見せる。

　開催時間は、全日本横笛コンクール＝9月23日14時～（入場料＝1,000円）。津軽笛博覧会は9月24日で講座は10時30分～（受講料＝大人310円、子ども100円）、コンサートは18時～（普通席無料、プレミアムシート＝500円）。