弘前市立博物館(弘前市下白銀町)で4月1日、開館40周年を記念した企画展「輝け!! 館蔵名品 BEST40」が開催された。
戦前に弘前公園本丸にあった大浦為信像の原型より制作された甲冑型像
1977(昭和52)年にオープンした同館。歴史、美術、工芸品など収蔵品1万7000点の中から同館学芸員らが選んだ40点を展示する。
今年は「弘前さくらまつり」が100年目を迎える節目となるため、「写真展 懐かしの観桜会・さくらまつり」も同時開催する。同館収蔵の写真や市民から集めたさくらまつりの写真75点を展示。版画家・棟方志功作の「さくらまつりポスター原画」も展示する。
学芸員の棟方隆仁さんは「40周年ということで40点を選んだが、苦労の連続だった。展示方法にもこだわりがある」と話す。美術工芸展示室に集めた20点は、実際に弘前城で使われていたという江戸時代の杉戸や金地唐獅子図屏風など。同室は写真撮影可能スペースとなっている。
津軽家旧蔵品で国指定重要文化財の「関ヶ原合戦図屏風」や国宝の「津軽政宗」などのパネル展示も行う。棟方さんは「今回展示できた所蔵作品はほんの一部。まだたくさんの所蔵品があり、これからも市民の目に触れる機会をつくってきたい」と話す。
4月20日は開館記念日として無料開放する。
開館時間は9時30分~16時30分。4月17日、5月15日は休館。観覧料は、一般=280円、高校・大学生=140円、小・中学生=80円。6月4日まで。