弘南鉄道弘高下駅近くの理容店「けんの床や」(弘前市寒沢)が作成している雪像が現在、完成を間近に控えている。
昨年の雪像。ラグビー・五郎丸歩選手のポーズをしたキャラクターも並ぶ
店主の横澤謙一さんによると、雪像作りを始めたのは15年前。「雪かきをしていた時に、通りかかった幼稚園児に『何をしているの?』と聞かれ、『雪像を作っている』と言ってしまったのがきっかけ」と笑顔を見せる。以来毎年、店舗前の駐車場脇にある側溝を利用し、人気キャラクターやミニかまくらなどを作るようになったという。
雪像は地元メディアでも取り上げられるほどクオリティーが高く、「いつできますか?」と完成を楽しみに、横澤さんに聞きに来る住民もいる。横澤さんは「雪を踏み固めて時間をかけて硬く作っていくため、体力と根気がいる。テーマは毎年、気分で決めている」と明かす。
「今年のモチーフはできてからのお楽しみ」と横澤さん。雪像は現在、高さ約2メートルの大きさで全体的に丸みを帯びた形をしており、手のようなものも確認できる。雪像の脇には小さい雪像もあり、大きな雪像に関連するものになるという。
横澤さんは「昨年は途中で雪像が崩れ落ちてしまうハプニングや積雪の少なさに悩まされた。今年は、積雪量はあるが、雨が降ったり気温が上がったりして製作意欲を無くさせる」と苦笑いする。
「趣味の写真撮影で樹氷のある八甲田山へ行き、しばらく滞在するため、今は出発の準備で忙しい。雪像作りは八甲田山から戻ってきてから再開する」と横澤さん。雪像完成は2月中旬になる見込みという。