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青森・浪岡のベーグル店「ポムミエル」が移転 地域おこし協力隊の夫も協力

店を営む清水夫婦。右が亜希子さん、左が輝之さん

店を営む清水夫婦。右が亜希子さん、左が輝之さん

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 JR大釈迦駅近くに12月13日、ベーグル専門店「Pommiel(ポムミエル)」(青森市浪岡大釈迦、TEL 0172-55-0591)が移転オープンした。

白を基調にした店内

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 約10種類のベーグルや青森県産の食材を使ったスイーツなどを提供する同店。浪岡出身でリンゴ農家に生まれた店主の清水亜希子さんは、東京のフランス料理店やパン店などで働いた経験を持つ。「自分で作れるものは手作りし、少しでも安くお客さまに提供したい」とこだわりを見せる。

 農家が休憩中に甘いものを食べる傾向にあることをヒントに2012年、リンゴの果肉入りシュークリームを販売する店を浪岡の中心街に開いた清水さん。店名は「リンゴとハチミツのフランス語からきているが、長すぎたため組み立て直し造語にした」と明かす。

 毎日手軽に食べられるものを提供したいと考え、東京で食べた感動を思い出し提供を始めたのがベーグルだった。常連客から「ここのベーグルだけは食べられる」という言葉をきっかけに種類を増やし、同店の看板メニューとなった。

 2015年3月に一度店を閉めるが、結婚を機に新居を兼ねた同店を作った。「新店舗の土地探しが進まなかった時、夫で地域おこし協力隊として活動していた輝之さんがここを見つけてくれた。景色が良く自然に囲まれたこの場所で店を開きたいと即決。夫のおかげで無事再開できた」と笑顔を見せる。

 店舗面積は約15坪で、店内にはイートインスペースを設ける。席数は4席。店内の白い壁は、知り合いに協力してもらいながら清水さん自ら塗装している。

 ベーグルは、プレーン(120円)、チョコ(200円)、チーズ(170円)、エビアボカド(480円)のほか、店舗が梵珠(ぼんじゅ)山の麓にあることから名付けた「梵珠シュー」(210円)や、愛媛県産のミカンを使った手作りジャム(450円)。ドリンクは、ポムミエルブレンドコーヒー、きなコーヒー、カフェラテ(以上350円)などを用意する。

 浪岡産の大豆を100%使った「きなコーヒー」は、輝之さんの実家でコーヒー豆専門店「川越創」(埼玉県川越市)で焙煎(ばいせん)。「何度も試作を重ねた上でできたコーヒー。ドリップではなく豆本来の味が引き出せるエアロプレスで一杯一杯入れる。カフェインを摂取できない妊婦などにお薦め」と輝之さん。コーヒー豆(100グラム=550円)の販売も行う(価格は全て税別)。

 営業再開から1カ月。待ちわびたリピーターは多く、開店前から客が並ぶこともあるという。清水さんは「以前と店の場所が変わったにもかかわらず、常連だった方が足を運んでくれている。『待っていました』という声がうれしく、励みになっている」と話す。

 営業時間は10時~17時。

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