青森・深浦のブランドニンジン「ふかうら雪人参」の収穫が現在、最盛期を迎えている。
白神山地が見える日本海側の農場で12月~3月に収穫される同ニンジン。舮作(へなじ)興農組合(西津軽郡深浦町)代表の坂本正人さんによると、積もった雪の下から掘り出すニンジンは、寒さで糖分が増すだけでなく、通常より長く地中で育てるため、完熟しているという。収穫直後だと糖度は平均9度あるといい、高いものでは12度を超えることもある。
舮作興農組合では1日約7トンのニンジンを出荷し、県内外に発送する。農場では20人前後の地元女性らが朝8時ころから16時まで収穫し、集荷場では、収穫したニンジンを加工用や生鮮食品用に仕分けする作業や、洗浄作業に追われている。坂本さんは「近年、個人の購入客が増えている。リピーターも多い」と話す。
「昨年の秋に雨が多かったせいで、今年の出来は平年より小さいものが多い」と坂本さん。「12月は雪が積もったり溶けたりと安定しない天候だった。先週末の最強寒波で積雪し、収穫はこれから」と話す。