専求院(弘前市新町、TEL 0172-32-7777)で11月27日、「遺影撮影会」が行われた。
「終活」の一環として、生前の元気な姿を遺影として準備しておこうと企画した同イベント。当日は、プロのカメラマンを招き、メイクや着付けサービスも行った。
主催した村井麻矢さんは「上級就活カウンセラー」の資格を持ち、「終活」に関する連載コラムなども執筆している。「準備がない場合、困るのは残された家族。集合写真の引き伸ばしやスナップ写真の切り抜きを遺影にしてしまうケースは少なくない」と村井さん。
同イベントに参加した50代の男性は「美容師によるメイクで撮影することができる上、モニターで確認しながらアドバイスをもらたため、客観的な意見が聞けた」と満足した表情を見せていた。
同イベントは今回で3回目。村井さんによると、これまでにコスプレをして撮影に臨んだ人や夫婦で参加した人もいたという。「1回目の開催時にガン患者の方が参加され、先日他界した。当イベントで撮影した写真を遺影に使い、元気なころの写真だったと評判がよかった」と村井さん。
「若い人でも準備は必要。写真データは提供するため、SNSなどのプロフィル写真として使っても構わない。5年に一度程度の期間で備えるよう、気軽に利用してほしい」と呼び掛ける。
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