岩木山桜林公園（弘前市百沢）で5月28日・29日、クラフトイベント「津軽森・つがるもり2016」が開催される。

昨年の様子。毎年好天に恵まれているという

　全国の28都道府県から約130人の「つくり手」と、県内外から飲食店21店がフードブースを出店する同イベントは今年で4年目。

　今年は仮設トイレや休憩所を増設し、会場3カ所にフードブースを設置。実行委員長の相馬仁さんは「傾斜のある場所なので、来場者の負担にならないよう昨年より配慮した」と話す。

　相馬さんはかつて青森県鰺ヶ沢町で行われていたクラフトイベント「C-POINT」の実行委員会の一員。相馬さんによると、「C-POINT」を立ち上げた2001年当初は県内に「クラフト」に焦点を当てたイベントがなかったため、主催者たちが作家のさまざま作品を見てみたいという思いから始めたという。「初開催から10年以上がたち、『C-POINT』の思いを受け継いだクラフトイベントが県内外で開催されるようになった」と振り返る。

　「津軽森」開催に当たり、相馬さんは昨年から、「ピクニック気分で楽しんで」と来場者に呼び掛けたという。「家族で一日中滞在するような来場者の姿も目立ち、作品を見て回る母親、新緑の木陰で横になる父親、会場で遊ぶ子どもといった自分たちの楽しみ方を来場者自らが見付けているようだ」と笑顔を見せる。

　「私たち『ささえ手』は、『つくり手』と『つかい手』である来場者が交流できる、居心地のよい場を提供していきたい」とも。「参加者みんなで育てていけるようなイベントになれば」と期待を寄せる。

　開催時間は、28日＝10時～17時、29日＝9時～17時。入場無料。会場への無料シャトルバスも用意する（利用2日前までに要予約）。