弘前の旅行代理店「たびすけ」(弘前市土手町)が3月15日、旅行プラン「農家民泊で楽しむ弘前さくらまつり」の販売を始めた。
農業体験を行うグリーン・ツーリズムを利用した同プラン。弘前さくらまつり期間中の弘前公園を散策できるだけでなく、同市岩木地区の農家宅に宿泊し、農業体験ができる。「全国的にも珍しい取り組みになるのでは」と同代理店の西谷雷佐さんは話す。
1泊2日のスケジュールで、1日目は弘前駅で集合した後、農家の送迎で農地まで行き、農業体験を行う。体験後は弘前公園を農家が案内し、夜桜を観賞。公園内の露店で夕食を取る。2日目は朝食後、弘前公園周辺を散策し、弘前駅で解散する。
同プランを考えた背景について、西谷さんは「200万人以上の観光客が訪れるというさくらまつり期間中に、市内の宿泊キャパシティー(収容力)は2600室しかなく、大きな機会損失になっていた。一方でグリーン・ツーリズムはいつでも受け入れ可能となっていたが、『いつでも』という呼び掛けが利用者にとって利用しにくく、パッケージ化を図ることで利用しやすくした」と話す。
ねぷたまつりやリンゴの収穫時期にも農家民泊の旅行プランを用意すると、意欲を見せる西谷さん。「受け入れ可能な人数は少ないが、少しでも多くの人に日本一と呼ばれる弘前さくらまつりへ来てもらえる機会となれば」とも。
価格は1万1,000円。実施日は4月23日~24日と29日~30日。定員は各20人。弘前駅集合で、現地までの交通費は旅行代金に含まれない。