弘前の中心街の駐車場事情が変化している。
弘前大学医学部附属病院(弘前市本町)前にあった北星交通のビル跡地に11月4日、「AGパーク 北星本町駐車場」がオープンした。
AGパークは土手町にある総合レジャー企業「朝日会館」が運営する駐車場。日によっては同病院の駐車場が不足し、駐車待ちの車が並ぶため、「大学病院を訪れる方々の時間的な負担を軽減できれば」と同社の中島成剛さんは話す。
駐車台数は41台。基本料金は1時間(100円)で、夜間の駐車でも最大500円(18時~8時)となる。「鍛冶町にも近く、夜間は最大でも500円で停められるため、会合への参加や飲食店に勤務する人々にも利用しやすいのでは」と中島さん。
11月1日には、「タイムズ弘前下土手町」(弘前市土手町)がオープンした。駐車台数は24台。基本料金は1時間(200円)で、駐車後12時間は最大料金500円で利用できる。
同市での駐車場は3カ所となったタイムズは同日、盛岡営業所(岩手県盛岡市)も新設した。同社の担当者は「今後、北東北3県での営業を強化していきたい」と話す。
アークリンク(東京都渋谷区)が運営する駐車場「パークステーション」は本年度、7カ所から12カ所に増設し、駐車台数を同市内で全184台にした。同社は現在、東北エリアに積極的に進出しており、青森県内でも青森市や八戸市にも駐車場を増やしているという。「弘前市は積雪地帯。昨年は自社で除雪を行い雪国での対策を考えたが、今年は効率化を考えていきたい」と話す。
8月から一部の駐車場を上土手町商店街提携駐車場にし、提携店で買い物をすると駐車チケットなどのサービスを始めた。「少しずつ利用客が増えている。弘前の繁華街である土手町の活性化につながれば」と話す。