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無印良品通販サイトで若手生産者らが「ツル割れ」リンゴ販売へ

「ツル割れ」リンゴ

「ツル割れ」リンゴ

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 良品計画(東京都豊島区)の通販サイト「諸国良品」で11月13日、JAつがる弘前青年部・東目屋支部のリンゴ販売が始まった。

東目屋地区でリンゴを生産するJAつがる弘前青年部・東目屋支部の若い生産者たち

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 地域の生産者と消費者をつなぎ、「食」をテーマに地域の良品を紹介する同サイト。販売するのは、東目屋と呼ばれる青森県弘前市の山間部に位置し、世界自然遺産・白神山地の玄関口となる西目屋村に隣接する地区のリンゴ。同地区に住む20~30代のリンゴ農家が作ったリンゴを販売する。

 部長の三上浩太さんは「品質に自信はあったが、ブランド化が課題となっていた」と話す。ネットショッピングの販路を作り、県外にPRしていこうと考えてはいたが、何から手を着けてよいのか分からなかったという。「今回の販売をきっかけに、東目屋というブランドを構築していければ」と意気込みを見せる。

 販売するのは「ツル割れ」と呼ばれるヘタの根元に切れ目のあるリンゴ。切れ目の部分は褐色しやすいため、一般市場では「傷入り」として商品価値は低く、主に地元で消費されていたという。三上さんは「ツル割れでも果肉や味に影響は少なく、むしろ蜜入りであることが多く、完熟の証しとして好んで食べる消費者もいる」と解説する。

 「ツル割れというなかなか市場に流通しないものを商品として扱うことができたのは、地元にいる人と連携できた証し」と同サイトの担当者。「無印良品は割れシイタケのような、味は変わらないが市場に流通しにくかった物を商品化してきた。ツル割れりんごはまさにそれに近い」とも。

 価格は約3キログラム(9~13個)入り=1,440円。

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