5月6日に閉幕した「弘前さくらまつり」期間中に、今年も「手ぶらで観桜会」サービスが提供された。同サービスは弁当や飲み物の手配からセッティングや後片付けまで全て代行し、利用者は何も持たずに弘前公園で花見宴会が楽しめるもの。
「手ぶらで観桜会」。弘前の地酒を堪能するコースのほかに市内のスイーツを楽しむコースもある
桜が満開となった4月28日には、タイのテレビ局が日本の素晴らしさを伝えるテレビ番組「すごいジャパン」の撮影のため取材に訪れた。この日は特別に忍者が弁当を運ぶという演出がされ、園内を訪れた子どもたちや外国人観光客から歓声が上がっていた。
2つのコースを用意。この時期限定の地酒をそろえた「酒飲みプラン」と、お酒が飲めない人でも楽しむことができる「こだわりの弘前コース」。同コースは地元スタッフが薦めるりんごジュースや地元の菓子店が作るスイーツが付く。どちらも弁当は郷土料理を中心とした和風弁当で、花見中に「弘前ねぷた」の笛演奏のサービスも提供された。
同サービスを利用した秋田県からの花見客は、「こんなサービスがあるのは知らなかった、また来年も利用したい」と話した。笛の演奏にはアンコールの声も上がり、おはやしに合わせて掛け声を掛け合いながら、参加者が踊り出す場面もあった。
運営スタッフは「日本一の桜は来年ももちろんあるので、ぜひ弘前公園で今まで味わったことのないお花見をしてほしい」と来年への意気込みを語った。