サブカルをテーマにしたカフェバー「御魂屋(ごこんや)」(弘前市駅前町)が4月1日、遊食館4階にオープンした。
漫画やアニメ、ゲームなどを店内に飾る同店。東京からUターンして開業した店主の大沼聡志さんは「昨年10月に閉店したゲームセンター『ミタマ』の常連客の1人だった。閉店を知り、地元で何かをしたいと考えた」と話す。
大沼さんが「ミタマ」に通い始めたのは中学のころ。当時は「ギルティギア」や「ストリートファイター」などの格闘ゲームで連日仲間たちと腕を競い合っていたという。「放課後の学校帰りにゲームセンターへ毎日のように寄った。ゲームを通じて知り合った仲間も多く、今回の出店で協力してくれた」と大沼さん。
社会人になっても「ミタマ」に通い続けた大沼さんは、20代は弘前で働いたが、30代になって上京。遊戯機メーカーに就職し、好きだったアニメなどに関わることができるようにもなった。大沼さんは「仕事は充実していた。昨年のお盆は帰省できなかったため、仕事が落ち着いた9月下旬に弘前へ帰ったところ、ミタマの閉店をちょうど知ってしまった。閉店を知らせる張り紙の前で崩れ落ちそうになった」と振り返る。
大沼さんはその後、東京に戻ったが、仕事を辞めることを決意する。「サブカルに囲まれた店を持つことは老後の夢だったが、いつまでもあると思っていた場所が突然なくなることもある危機感に、今すぐにでも自分の店をやろうと考えた」と大沼さん。
開業に当たっては資金をクラウドファンディングで集めた。大沼さんによると、ゲームセンターに通っていた人たちからの支援が多く、目標金額だった100万円は達成。出店場所はミタマに近い場所を選んだという。
店舗面積は約7坪。席数は13席。メニューは、ソフトドリンク(500円)、カクテル(700円)、ミックスナッツ(300円)やチョコ盛り(400円)など。17時からの夜営業は入店料500円が発生し、1時間ごとに1ドリンクの注文が必要となる。
大沼さんは「ゲームセンターを作ることは難しかったが、ゲーマーやサブカル好きが集まる場所を作ることができた。ゲーセンコミュニティーやアーケードゲームを愛する心を残していきたい」と話す。
営業時間は13時~23時。火曜定休。