「天然温泉 花の湯」(平川市岩館長田)に木質バイオマスボイラーが導入されて1カ月がたった。
木質バイオマスボイラーは、木質チップやペレットなどの再生可能資源を燃料としたボイラーで、カーボンニュートラルの実現や燃料コストを削減できることが特徴。
源泉を加熱利用し、かけ湯やシャワーにも源泉を使っている温泉公衆浴場「花の湯」は、2月13日から木質チップを燃やして熱にする欧州製のチップボイラーを導入した。店長の山口博英さんは「エネルギー燃料の高騰は大きな経営課題。青森県内でも閉業を余儀なくされる公衆浴場が増えている」と話す。
同ボイラーを運用するのは、エネルギー事業会社「あおもり森林エネルギー」。同社木質バイオマスエネルギー担当者の虎澤裕大さんは「現在はまだ試運転を兼ねた調整段階だが、日によっては使用燃料の3分の2を木質バイオマスで賄えている。燃料費はガスに比べて半額程度に抑えられる計算」と話す。
「あおもり森林エネルギー」では林野庁の交付金を活用してボイラーの設置工事と運用を行い、「花の湯」に対して温水供給による「熱販売」を行う。燃料となる木質チップを「花の湯」は1週間に約8トン使う。
虎澤さんは「本格稼働すれば、燃料コストとCO2排出量の双方を大幅に削減できる。当事業が厳しい状況にある青森県内の温泉業界を支える助けになれば」と話す。