カフェ＆バー「FILLS CAFE（フィルズカフェ）」（弘前市在府町）が12月20日、オープンした。

築100年以上の蔵を改修した店内

　築100年以上の蔵に出店した同店。東京で活動する音楽グループ「THREE1989（スリー）」のDJを担当するDatch（ダッチ）さんがバリスタ経験を生かして開業した。ダッチさんは「妻の実家がある弘前で、子育てをしつつ、若者が遊べる場を作りたかった」と話す。

　ダッチさんは大阪出身。東京で音楽活動を続け、今年11月に弘前に移住した。弘前についてダッチさんは「東京のようにいろいろな物にあふれているわけではなく、都会の騒がしさがなく落ちつく」と話す。「音楽活動は今まで通り続け、移住は以前からメンバーには話をしていたことなので、反対もなかった」とも。

　出店にあたり、蔵の改修は最小限にとどめ、古材などはそのまま使った。店舗面積は約20坪。1階は壁際にベンチを配置し、バーテーブルを置く。店内にはターンテーブルや大型スピーカーを設置し、スピーカーは劇場用に開発された1940年代もので、開業のために調達した。2階にはソファ席6席。

　メニューは、自家焙煎（ばいせん）したコーヒー豆を使ったアメリカ―ノ（R＝440円、L＝540円）やカフェラテ（R＝580円、L＝680円）のほか、バナナラテや安納芋ラテ（以上L＝700円、R＝830円）など。夜は生ビール（700円）、角ハイボール（600円）、レモンサワー（500円）などのアルコールを提供する。

　ダッチさんは「気軽に立ち寄れ、いろいろな出会いがある場を提供できれば。蔵の空間を生かしたイベントや展示会なども企画していきたい」と話す。

　営業時間は10時～22時。定休日はインスタグラムなどで告知する。