オーストリア人のステファノヴィッチ・フィリップさんが10月20日、弘前に移住した。
フィリップさんはゲームの企画運営会社「ウィットワン」(東京都江東区)で働き、5月に開設した同社弘前営業所の所属で移住した。翻訳やプロジェクト進行管理などが主な業務で、リモートで仕事を行う。
フィリップさんによると、弘前好きになった理由は冬で、雪の静けさや雪国ならではの景色がいいという。「オーストリアでも雪は降るが、弘前のようにきれいな雪ではない」とフィリップさん。「雪の中、暖を取りながら酒を飲むことも好き」とも。
フィリップさんは大学3年生だった2016(平成28)年~2017(平成29)年、大阪の大学に留学した。その1年間に弘前を2回訪れた。フィリップさんによると、1回目は「青春18きっぷ」を使い、2回目は夜行バスを乗り継いだという。フィリップさんは「どちらも冬だったが、歴史や文化が根付き、街並みが美しかった」と振り返る。
オーストリアに帰国後、フィリップさんは大学を卒業し、2019(平成31)年に大阪の専門商社に入社した。2022年には東京で「ウィットワン」に転職し、現在に至る。移住するまでの間に弘前には20回以上訪れたといい、弘前だけでなく、青森や五所川原なども訪れているという。
現在、浜の町の一軒家に住んでいるというフィリップさん。東京では4畳一間のアパートだったが、4LDKに引っ越した。弘前の寒さや車を持っていない生活を試行錯誤して暮らすことに楽しみを感じているという。
「東京在住時から始めた津軽三味線の練習が、周囲を気にすることなくできることがうれしい。弘前の生活はまだ1カ月もたっていないが、東京の生活より性に合う。雪国の生活を楽しみたい」と笑顔を見せる。