青森県産リンゴの搾りかすで作ったシート素材「Adam(アダム)」使用雑貨の実演販売を11月8日、総合食品市場「虹のマート」(弘前市駅前町)で販売する。
「アダム」は、加工品として使われたリンゴの廃棄してしまう搾りかすを再利用したPVC(ポリ塩化ビニル)素材。販売するのは、ポーチやカードケース、フラワーベースなど。商品を開発したのは「KOMORU(こもる)」(五所川原市)で、当日は香田遼平社長が実演販売する。
五所川原出身の香田社長は「うんこミュージアム」プロデューサーとしても知られる。2023年7月、祖父の家を改装して宿泊施設をオープン後、2024年1月に新しい挑戦として「アダム」を開発し、「ビームス ジャパン」(新宿区)で期間限定販売した。今年8月には「COOL JAPAN AWARD 2025(クールジャパンアワード2025)」に選ばれ、大阪・関西万博会場で開催した表彰式に出席した。
同商品の取り扱いは現在、オンラインが中心。虹マートでの香田社長の実演販売は2回目で、前回は8月30日に開催。香田社長は「市場を利用する客層とは合わないかと思ったが、地元の人たちに手に取ってもらういい機会となった」と振り返る。
実演販売では購入者には、「アダム」で作ったオリジナルショッパーを進呈する。香田社長は「地域資源を活用した青森ならではの新素材。アダムに直接触れに来てもらえるだけでもうれしい」と話す。
販売時間は8時~18時。