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弘前で円山応挙の幽霊画1日公開 弘前在住の漫画家の幽霊画も

1日限定で一般公開された円山応挙の幽霊画「返魂香之図」

1日限定で一般公開された円山応挙の幽霊画「返魂香之図」

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 「久渡寺(くどじ)」(弘前市坂元)が6月13日、所蔵する江戸時代の絵師・円山応挙(まるやまおうきょ)の幽霊画を1日限定で一般公開した。

久渡寺の本堂に集まった見物客

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 一般公開した幽霊画「返魂香之図(はんごんこうのず)」は、弘前藩家老の森岡元徳が円山応挙に依頼して書かせたと伝わり、1784(天明4)年に久渡寺に奉納された物。2021年には弘前市文化財審議委員の調査で同幽霊画が応挙の真筆と明らかになり、市の認定有形文化財となった。

 同寺院では毎年、旧暦の5月18日に幽霊画を供養するため1時間だけ一般公開している。今年は6月13日12時からとなり、幽霊画を一目見ようと約200人の見物客が青森県外からも訪れた。住職の須藤光昭さんは「過去一番の人出になったのでは」と話す。

 久渡寺は昨年から、津軽ゆかりのアーティストに幽霊画からインスピレーションを受けて制作した作品を奉納してもらう取り組みを行っており、今年は弘前を舞台にした漫画「ふらいんぐうぃっち」を連載している弘前在住の漫画家・石塚千尋さんが幽霊画「令和返魂香之図(れいわはんごんこうのず)」を奉納した。同日、石塚さんの幽霊画も合わせて公開し、多くファンが集まった。

 応挙の幽霊画を初めて見たという青森から来た30代女性は「幽霊画とは思えない優しい表情をしている女性で、心が晴れるような気持ちになった」と話す。

 応挙の幽霊画は来年も旧暦5月18日に公開する予定。石塚さんの幽霊画は6月15日まで本堂で公開する。公開時間は、14日=9時~16時、15日=9時~15時。観覧無料。

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