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弘前に移住したサッカー選手が新チーム創設 地域課題にも着手

直接練習に参加する多々良敦斗さん(左)

直接練習に参加する多々良敦斗さん(左)

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 静岡出身のサッカー選手・多々良敦斗さんが立ち上げたサッカークラブ「LIDEAL(リディアル) Aomori」が3月17日、一般社団法人としてスタートした。

サッカー選手としても活動する多々良さん

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 青森県社会人サッカーリーグ出場に向け現在準備を進めているという多々良さんは「松本山雅FC」を皮切りに国内チームでプレーを重ね、2022年にラインメール青森へ加入、2024年にはブランデュー弘前FCに加入し、弘前へ移住。同年12月にブランデューを退団し、12月14日、「リディアルを立ち上げる」とXで発表した。

 多々良さんは現在、5月から始まる青森県社会人サッカーリーグへの出場に向け、選手とスポンサーを募集している。多々良さんは「周囲から無謀な挑戦と言われたが、青森・弘前という土地から地域課題をも解決できるようなサッカークラブを創ることに意味がある」と話す。クラブ名はフランス語で「理想」を意味する。

 多々良さんの原動力には、元日本代表選手の松田直樹さんがいるという。「24歳の時、練習中に目の前で松田さんが帰らぬ人になった。限られた人生の中で、サッカー人生を通じてどのような貢献ができるのかを考える大きなきっかけとなった」と多々良さん。

 ホームグラウンド探しにも力を入れ、現在活用できる廃校などを探している。多々良さんによると、津軽地方には通年で使える全天候型サッカーコートがなく、冬季は練習環境がほとんどなくなるという。多々良さん「地元では当たり前と思われている課題を当たり前だからとするのではなく、新しい経済効果やビジネスチャンスとして捉えたい」と話す。

 「2035年にはJ1リーグ参入を目指す」と語る多々良さんは「人口流出が進む青森で、選手たちが青森に留まるような成功事例を作り、モデルケースとして注目されるようなサッカークラブを創っていきたい」と意欲を見せる。

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