ねぷた団体「JR・駅前ねぷた愛好会」のねぷたに現在、「ありがとうイトーヨーカドー」と書かれたメッセージが地域住民の間で話題を集めている。
イトーヨーカドー弘前店前に向かって「ありがとう」と書かれた部分を見せた
JR弘前駅を中心とした駅前地区の企業や商店、住民で組織する同団体。弘前ねぷたまつりの合同運行参加は19年連続で、扇型で高さ約8メートルの大型ねぷたが出陣している。
話題を集めているのはねぷたの肩と呼ばれる側面に、「ありがとうイトーヨーカドー弘前店」と書かれていること。普段であれば、肩にはねぷた団体の組名や町名、「石投無用」といった文字を書くことが多い。書いた理由について、肩を担当した吉川直毅さんは「イトーヨーカドー弘前店には当団体の立ち上げ当初から協賛や参加をいただいている」と話す。
イトーヨーカドー弘前店は今年9月29日に閉店が決まっており、1976(昭和51)年から47年間続いた営業に幕を下ろす。同店は駅前町にあることから、同団体との交流は深く、エントランス催事場では現在、同団体の過去のねぷた絵を展示している。
「当団体を支えてくれただけでなく、弘前の住民として感謝しかない」と吉川さん。Xでは、「泣ける」「弘前市民にこんなに愛されているのか」(以上、原文ママ)などの反応があったほか、ねぷたを見た沿道の見物客からも「ありがとう」の声や拍手が湧き起こっていた。
「JR・駅前ねぷた愛好会」は8月6日、合同運行に参加する。