「弘前ねぷたまつり」が8月1日、弘前の中心市街地で開幕した。
弘前の夏祭りとなる弘前ねぷたまつりは、8月1日~7日に町会を中心としたねぷた団体が合同運行する。今年は昨年より2団体多い66団体が参加。初日となった1日は、34団体が土手町コースを合同運行した。
1980(昭和55)年に国の重要無形文化財に指定された「ねぷた」は、扇形の山車(だし)が中心。「囃子方(はやしかた)」と呼ばれる笛吹きやねぷたを引っ張る「曳き手(ひきて)」などが隊列を組んで運行し、大人だけでなく子どもも参加する団体が多い。
運行が始まると囃子(はやし)や太鼓、「ヤーヤドー」の掛け声が響き始め、最大で高さ9メートルもある扇ねぷたを上下したり回転したりするパフォーマンスが披露されると、見物客からは歓声や拍手が沸き起こった。
祭り参加者の中には、弘前市と神戸市との交流から参加した神戸のクリエーターもいた。自分たちで作った扇ねぷたで、この日は運行に参加した。弘前ねぷたまつりには初めて参加し、見送り絵を担当した神戸在住の山口空純さんは「テレビや新聞でしか見たことがなかった弘前の伝統的な夏祭りを体験できたことがうれしい。熱気に溢れる夏を最後まで楽しみたい」と笑顔を見せていた。
合同運行は今年も例年通り8月4日まで土手町コース、5日・6日は駅前コースを運行予定。7日は午前合同運行した後、岩木茜橋近くの河川敷でねぷたを炎で清める「なぬかびおくり」を行う。
8月7日まで。