弘前市立観光館(弘前市下白銀町)のロビーに7月24日、100種類のリンゴ品種を掲載した「10分間釘付けポスター」が設置された。
それぞれ違う100個のリンゴの写真を一面に並べた同ポスター。青森県りんご対策協議会(青森市安方2、TEL 017-723-1386)が青森りんごアート企画として作成した。企画担当者の里村桃子さんは「エレベーターに乗っている間、することがなくて退屈になるという話から生まれたアイデア」と話す。
掲載しているリンゴは、市場に流通しているリンゴを中心に選んだ。ポスターは左上に黄土色の「ゴールドファーム」、右下に赤黒い「秋映」を配置し、グラデーションになるよう並べ方にも工夫した。里村さんによると、リンゴは世界に1万5000種あると言われ、国内では2000種あり、市場で出荷されるリンゴは50~60種あるという。
同協会では6月10日、SNSで試作ポスターを投稿したところ、「欲しい」「エレベーターから降りられない」といった好評コメントが寄せられ、正式製作に踏み切る後押しになったという。設置場所は、弘前市立観光館のほか、弘前市りんご公園内にある「りんごの家」(弘前市清水富田寺沢)、青森空港(青森市大谷小谷)や青森県観光物産館アスパム(安方)など。同協会のホームページからポスターのデータをダウンロードできる。
里村さんは「多彩なリンゴを視覚的に楽しめるポスターになった。青森にはエレベーターが少ないので、ぜひ県外のエレベーターにも張りたい」と意欲を見せる。