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弘前で「どんころ展」 「石」テーマに津軽地方の魅力紹介

(左から)「どんころ展」を企画した後藤工さんと作家の小栗里奈さん、角谷郁恵さん

(左から)「どんころ展」を企画した後藤工さんと作家の小栗里奈さん、角谷郁恵さん

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 「どんころ展」が現在、「弘前オランド ギャラリースペース」(弘前市百石町)で開催されている。

「食べられる石」という作品「石菓子(津軽西海岸の石)」

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 「石」をテーマに、アーティスト6組が津軽西海岸で採取した石を使って、陶芸、フェルト、シルクスクリーン作品などを展示する。主催する、クリエーティブプロダクション「ヴィークル」(東京都港区)社長の後藤工さんは「文様や色や形が独特な津軽地方の石の魅力を伝えたい」と話す。

 後藤さんは現在、青森県内の美術館5館で開催している「AOMORI GOKAN アートフェス」に運営として関わっており、青森県全域を回る中で新たな切り口で青森を表現できないかを考えていたところ、「錦石」を知ったという。「錦石」は津軽半島周辺などで採取される天然石で、青森県指定の伝統工芸品にも使われている。

 錦石をテーマにした活動ができないかと考えた後藤さんは、石を題材に活動するアーティストに声をかけ、今冬から今春にかけて計3回にわたり、津軽半島の西海岸で石拾いツアーを行った。「石拾いだけでもまるで宝探しのように楽しむことができた」と後藤さん。

 石拾いの様子は映像作品として会場で投影する。後藤さんによると、拾った石は地元の年配女性に見定めてもらったところ、「どんころ(なんでもない石)」と言われたという。女性の言葉から展示名は「どんころ展」にした。

 後藤さんは「落ちている石ころでもアーティストの目を通した作品を見ると、新しい感動や驚きがある。作品は見るだけでなく、触ったり座ったりもできるほか、中には食べる作品もある。地元の人こそ楽しんでもらえたら」と話す。

 開催時間は、12時~18時、13日~=11時~19時。入場無料。7月15日まで。

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