
弘前エリアでは2月16日、24時間の降水量が2月としては観測史上最大となり、前日夜から朝にかけては22センチの積雪もあった。
気象庁によると、弘前地点で2月15日14時から翌16日13時30分までに降り始めからの降水量が40.5ミリとなり、2月の24時間降水量としては1993(平成5)年2月25日の39ミリを上回り、観測史上1位を記録した。15日19時から降り始めた雪は16日9時までに弘前時点で日最深積雪22センチとなり、朝から雪かきに追われる住民の姿が見られた。
弘前公園では着雪した重みで、桜や松の枝折れや幹折れが見られた。弘前市公園緑地課の海老名雄次さんは「雪の影響による枝折れなどの被害は毎年あるが、2月に濡れ雪は珍しい。落雪、落枝の危険があるので、木の下を通るときは気を付けてほしい」と話す。
弘南鉄道大鰐線は倒木のため、朝から運転を見合わせていたが、11時30分から運転を再開。東北電力ネットワークによると、弘前市内で約1300戸の停電があり、氷雪による樹木接触・倒木の影響としていたが、15時34分には復旧した。
弘前地点をはじめとする津軽エリアでは15日まで積雪がなく降雨の後の「ドカ雪」だったことから、SNSには再び冬が訪れたことや急激に変わる天気を嘆く声が見られた。週末から週明けには気温が10℃以上になる予報があることから、雪はまたすぐに溶けていくのではという声もあった。