「弘前城雪燈籠(どうろう)まつり」が2月9日、弘前公園(弘前市下白銀町)で開催された。
弘前市民が雪で作った灯ろうや大型滑り台、「HIROSAKI」スノーオブジェの展示、大雪像を使ったプロジェクションマッピングなどを展開する同イベント。今年は雪不足の影響で、スノーオブジェ展示は見送るなど規模を縮小しての開催となった。
大雪像の今年の題材は「函館ハリストス正教会」。弘前市と函館市の観光連携強化を目的に函館の代表的な建築物を選んだ。同教会はロシア領事館の付属聖堂で、日本初の正教会聖堂建築として知られる。大雪像の大きさは、横幅12メートル、高さ10.5メートル。
大雪像にプロジェクションマッピングを行うのは市民団体「ぱやぱやらぼらとりー(=ぱやらぼ)」。今年で10年目を迎える取り組みで、同団体代表の葛西薫さんは「弘前の桜やこぎん刺しが函館ハリストス正教会とコラボするような内容にした」と話す。投影時間は5分30秒。18時から20分ごとに投影する。
今年の公園内はところどころで地肌が見えるほど雪が少なく、雪灯ろうや雪像の大きさが例年より小さくなったが、開催初日から滑り台で遊んだり展示された雪灯ろうなどに喜んだり市民の姿が多くあった。
開催時間は10時~21時(最終日は20時まで)。入場無料。2月12日まで。