コンサルティング会社「タグボート」(平川市新屋町道ノ下)が2024年1月28日、青森県産のアップルブランデーの販売を始める。
「クレイジーサイダー」のブランドでシードルを2022年に開発販売した同社。社長の水口清人さんは「りんご酒事業を通じて加工用のリンゴ産業が豊かになったり、青森を誇りに思ってもらえたりするような商品作りを目指している」と話す。
アップルブランデー造りはシードル造りを始めてからの目標で、今年7月に蒸留酒免許を取得。10月にはドイツから蒸留器メーカーの技師をアドバイザーとして招いた。「世界に認められるブランデーを目指すために招いた人から当社のシードルを高く評価してもらったことは自信となった」と水口さん。
シードルはアップルブランデーの出来を70%決める原酒になるという。仕込み水は世界自然遺産「白神山地」の硬度0.2ミリグラム毎リットルの「超軟水」を使用。ブランデーの製造はすでに始めており、1月28日に「ホワイトエディション」の販売を始める。
熟成たるの購入と世界のコンペティションへの参加費用を賄うため、1月10日からクラウドファンディングで資金調達を行う。リターン品は、アップルブランデーやシードルのほか、たる詰めして最大1年間貯蔵・保管するアップルブランデー50リットルや、青森での観光や工場見学も含めたものなど全14種。金額は6,000円~100万円。
水口さんは「地方に勇気や元気を届け、東京よりもかっこよく見られるような酒造メーカーになりたい。『お気に入り』登録するなど、どんな小さなことでも構わないので、青森の人たちに応援してもらいたい」と呼びかける。
クラウドファンディングの期間は1月10日~2月15日。