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青森・田舎館「田んぼアート」、猛暑によって例年にない変化

一部で雑草が伸びている田んぼアート「門世の柵」

一部で雑草が伸びている田んぼアート「門世の柵」

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 青森・田舎館(いなかだて)村の田んぼアートが現在、連日の猛暑により例年にはない変化が起きている。

珍客が田んぼアートを視察

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 水田をキャンバスに見立て、稲の色を使い分けて絵を描く田んぼアート。田舎館村の田んぼアートは今年30回目を迎え、役場の展望台から見る第1会場と「道の駅いなかだて弥生の里」に隣接する第2会場の2つの会場で実施している。

 第1会場は2面の水田を使って田んぼアートを描く。今年は、板画家・棟方志功の「門世(もんせい)の柵」とオランダの画家、ヨハネス・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」をテーマにし、第2会場は漫画「ONE PIECE」の主人公ルフィを描いた。

 8月28日までの集計では、コロナ前の2019年と比べて約8割の来場者があり、第2会場の来場者が第1会場と比べて5000人ほど多い。第2会場の来場者数が多くなったのは、2015(平成27)年の「スター・ウォーズ」以来、8年ぶり。

 連日の猛暑によって例年にはない稲の変化があるという。稲は想定通りに成長しているが、稲の穂が早くから実り、描かれている人物が日焼けしているように色づいている。植えている10種の稲のうち、「ゆきあそび」の色づきは例年と異なるという。

 同村の企画観光課・浅利高年さんは「『ゆきあそび』は一度白くなりお盆過ぎた頃に黄色くなる予定がなかなか変化せず、8月下旬になってようやく黄色になってきた」と話す。

 雑草が多いことも例年にはないことという。第2会場では公開当初、現場のスタッフが水田に入り、雑草を抜いていた。第1会場の「真珠の耳飾りの少女」の水田は8月上旬に、職員たちが雑草を処理したため雑草は目立っていない。「門世の柵」は今のところ手を加えてなく、雑草が8月に入り急速に成長したため稲の高さを超えてしまっている箇所もある。

 浅利さんは「過去30年間でこんなに雑草の影響があるのは初めて。これから秋色に変化する田んぼアートも楽しんでほしいため、『門世の柵』の方も近日中に雑草を刈る予定」と話す。

 開場時間は8時30分~17時(最終入場は16時30分)。入場料は、大人(中学生以上)=各300円、小学生=各100円、未就学児無料。10月9日まで。

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