青森県代表として出場したバレーボールクラブ「ブランデュー弘前」が8月13日、第42回全日本クラブカップ男子選手権大会で3位入賞を果たした。
社会人バレーボールのクラブチーム日本一を決める同大会。「ブランデュー弘前」は同大会に2年連続で出場し、ベスト4入りは青森県勢では初。小田切亮磨監督は「試合を重ねるごとに選手たちが成長していった大会だった」と振り返る。
「ブランデュー弘前」は2021年から、前身の「VC青森」から運営をNPO法人弘前Jスポーツプロジェクトに代え、活動を始めたクラブチーム。現在、14人の社会人選手が所属し、選手たちは青森県内でそれぞれ働きながら土曜・日曜を中心に練習をしている。
「決勝トーナメント1回戦に山場があった」と小田切監督。宮崎県代表の「MALT(モルト)」との試合は、マッチポイントまで取られた状態から逆転した。小田切監督は「私自身があきらめかけたが、選手たちが一丸となって試合の流れを変えた」と話す。
準々決勝では昨年の優勝チーム「山梨学院大学」に2対1で勝ち、準決勝で「Reve's(レーヴィス)栃木」に1対2で負けた。
小田切監督によると、「VC青森」時代は全日本クラブカップに出場したことがなく、初出場した昨年は決勝トーナメント1回戦で敗退したという。「今大会でベスト4まで勝ち進み、選手たちに自信がついただけでなく、攻撃の幅やコンビパターンが増え、大きな刺激となった」と小田切監督。
来年の全日本クラブカップは青森開催が決まっており、「ブランデュー弘前」のベスト4という結果により来年は3チームまで青森県勢の出場できることになった。小田切監督は「来年につながる良いタイミングに結果を残すことができた。今週末には国体予選や9月には天皇杯といった試合が続く。今回の結果で少しでもファンを増やし、私たちの活動を応援してくれるとうれしい」と笑顔を見せる。