弘前市立百石町展示館(青森県弘前市)で4月21日~24日、「弘前の宝 大作曲家 菊池俊輔展」が開催される。主催は「弘前レジェンドを語り継ぐ会」。
菊池俊輔さんは弘前出身の作曲家で、「ドラえもん」や「ドラゴンボール」、「暴れ坊将軍」などさまざまな作品の主題歌や伴奏音楽(劇伴)を手がけた。2021年4月に89歳で亡くなり、墓は誓願寺(新町)にある。
弘前の歴史や出身者の功績などを後世に語り継ぐことを目的に結成した市民団体「弘前レジェンドを語り継ぐ会」代表の佐々木健さんは「菊池さんの曲やメロディーは誰もが聞いたことがあるはずのものばかりだが、地元弘前の人でも弘前出身者が作っていることを知っている人は少ない。世界にも誇ることができる大作曲家の功績を弘前の人に伝え、ゆくゆくは世界にも発信していきたい」と話す。
展示品は、佐々木さんが菊池さんの遺族から譲り受けたという愛用のピアノや自筆の譜面など遺品200点。会場内では、1999(平成11)年に青森で講演を行った際の記録映像も紹介している。「菊池さんの映像としては唯一なのでは」と佐々木さん。22日は親族や同級生によるトークイベント、23日にはミニコンサートやボーカルユニット「ライスボール」によるライブも予定している。
「弘前レジェンドを語り継ぐ会」ではイベント開催に向けてツイッターアカウントを開設し、3月25日にイベントポスターを公開したところ、キャラクターをモチーフにしたデザインが話題を集め、1400以上のリツイートや60万以上のインプレッション数が寄せられた。「海外からの反応もあり、菊池さんの業績の大きさに驚いている」と佐々木さん。
今回の展示は4月24日の菊池さんの三回忌に合わせて企画した。佐々木さんは「県外でもやってほしいといった意見もあり、たいへんうれしい。今後も菊池さんの功績を発信していきたいので一緒に盛り上げていけたら」と話す。
開催時間は10時~18時(24日は15時まで)。入場無料。