冨士見総業(弘前市紺屋町)が自社運営のガソリンスタンドに「夏ワイパーはじめました」の張り紙広告を掲出して1カ月がたった。
弘前を中心に青森県内外にガソリンスタンドを展開する同社。「夏ワイパーはじめました」の広告を張り出した店舗は、「リベルタ102SS」(福村新館添)、「リベルタ城東SS」(城東)、「リベルタ黒石SS」(黒石市中川)の3店で、広告デザインは同ガソリンスタンドで働く会津美樹子さんが担当した。
会津さんは高校時代、美術部に所属した経験から手書き広告を書き始めたという。「パソコンは使えないため、手書きで書いたものを本部担当者にデータ化をお願いすることもある」と会津さん。夏ワイパーの張り紙は、交換を呼びかけるため目を引くデザインを考えたという。
会津さんは「夏に目を引く張り紙といえば『冷やし中華はじめました』。夏ワイパーでやれば面白いのではと思い、手書きでなくあえて業務用っぽさを出した」と話す。
今年は例年より雪解けが早かったことから、「夏ワイパー」交換の呼びかけは3月上旬から行っているという。会津さんは「売り上げにはまだ貢献できていないが、本格的に春が近づくと交換する人が増えてくるのでは」と話す。
会津さんは「タイヤを交換するように、夏ワイパーと冬ワイパーの使い分けがあるのは雪国ならでは。劣化したワイパーでは視界が見えにくくなり、安全運転に影響する。張り紙が少しでも多くの人の目に止まり、買い換えるきっかけになれば」と話す。