見る・遊ぶ 買う

青森・大鰐の移住者2人が複合店舗「ライト」出店 コーヒーやアップルパイ販売

水口樹成さん(左)と長内優衣さん(右)

水口樹成さん(左)と長内優衣さん(右)

  • 869

  •  

 JR大鰐温泉駅前に11月23日、「Craft&Cafe Raito(ライト)」(南津軽郡大鰐町、TEL 0172-55-0448)がオープンした。

「あら、りんご。」のアップルパイ

[広告]

 青森から大鰐に移住し、「大鰐まちづくり笑社(しょうしゃ)」に所属する水口樹成さんと長内優衣さんが始めた同店。1960(昭和35)年から続く「山崎みやげ店」の間借りした店舗を改装し、コーヒーやアップルパイの提供と青森のクラフト作品や雑貨を取り扱う複合店舗となった。

 水口さんは青森の会社員だったが、移住を機に会社を辞めてライトの店長となった。副業で続けていたイラストレーターの活動は続け、店内に自身のイラストを飾るほか、店のロゴやオリジナルのドリップバッグのイラストを担当している。

 長内さんも青森で会社員として働いていたが退社し、カフェ「one up coffee(ワンナップコーヒー)」(青森市)で手伝いなどをしていたところ、出店の声が掛かったという。「カフェをやりたかった」と長内さんは移住を決意した。

 2人は大鰐に来たこともなかったが、大鰐に住み始め、いい街だと口をそろえる。「性に合っている」と水口さん。長内さんは「準備していると下校中の子どもたちがあいさつしてきた。青森ではそんな経験がなかったためびっくりしたが、人との関係があたたかい」と話す。

 出店の背景には「大鰐まちづくり笑社」の活動があった。2020(令和2)年に創業した同社は、大鰐の事業の継続性を調査。高齢化や後継者不在で存続が困難だった事業が6店あり、「山崎みやげ店」はその一つ。「大家協働型・事業承継店」という形で始めることになった。

 メニューは、大鰐産のリンゴを使った「あら、りんご。」の「アップルパイ」や「りんごのクランブルパイ」(以上432円)やワンナップコーヒーの豆を使ったハンドドリップコーヒー(450円)を提供する。現在はテイクアウトのみだが、イートインスペースも準備する。

 水口さんは「地域に長く根付いていけるような店にしていきたい」と話す。長内さんは「店名は大鰐に光を当てるという意味と店の右側を間借りしているという意味がある。好きになった大鰐を盛り上げられるような店を目指したい」と意欲を見せる。

 営業時間は9時~18時。木曜定休。

弘前経済新聞VOTE

「すじこ納豆」を食べますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース