弘前のブルワリー「Be Easy Brewing」(弘前市松ケ枝、TEL 0172-78-1222)が現在、「青森のいいものシリーズ」を販売している。
ギャレス・バーンズさんのブルワリーが開発した「青森のいいものシリーズ」。ギャレスさんが「いいと感じた」青森のものを商品にしたクラフトビールで、10月10日には津軽塗をテーマにした「TSUGARUNURI」、10月24日に発売した「Tsugaru Vidro」は津軽びいどろをテーマにしている。
ギャレスさんは2005(平成17)年に三沢基地に着任し、2007(平成19)年から津軽エリアに移住した青森在歴17年の元米空軍兵。「青森最高」と話すギャレスさんは、「クラフトビールを通して青森の魅力を広く伝えたい」と意欲を見せる。
「TSUGARUNURI」にはバーレーワインを使用。ギャレスさんによると、バーレーワインはアルコール度数の高いエールで、醸造には通常のビールより2倍時間がかかるという。「津軽塗は職人の技術で時間をかけて丁寧に塗り重ねていく技法。バーレーワインにイメージを重ね、仕上げたビール」と自信を見せる。ラベルのデザインは「源兵衛」(大浦町)に依頼し、実際の津軽塗の模様を取り入れた。
「Tsugaru Vidro」のテーマである「津軽びいどろ」は、青森県伝統工芸指定品のハンドメイドのガラス製品。「さまざまなデザインや色彩がある津軽びいどろに注いでも映えるようなビールに仕上げた」とギャレスさん。ラベルには津軽びいどろの看板商品「NEBUTA」をイメージした8色の柄を取り入れたデザインになっている。
ギャレスさんは「青森にはいいものがたくさんある。物だけでなく、場所やスポットもたくさんあるので、シリーズを増やしていきたい」と意気込む。「次は津軽こぎん刺しを題材にしたビールを考えている」とも。
価格は、「TSUGARUNURI」(350ミリリットル=975円)、「Tsugaru Vidro」(350ミリリットル=675円)。アルコール度数は11%、6.5%。弘前市内の販売場所は、ギャレスのアジト(松ケ枝)、ハチドリ酒店(富田)、加藤酒店(西茂森)、カブセンターほか。「Be Easy Brewing」のネットショップでも販売する。