アマゾンジャパン(東京都目黒区)が8月29日、配送拠点「弘前デリバリーステーション(DS)」(青森市浪岡)を公開した。
弘前DSは6月29日に開設した延床面積1500平方メートルの配送拠点で、青森県内では初のアマゾンの直営施設となる。DS開設により、弘前を中心に浪岡・五所川原も含めたエリアに、アマゾンフレックスの配送ドライバーが配達を行い、「置き配指定サービス」や700万点以上の商品の翌日配送が可能となる。
「アマゾンロジッスティクス」リージョナルディレクターの道上淳之介さんは「同規模のDSで、屋内に荷積み作業場があることは珍しい。冬季の雪の中での作業を想定している。青森市にありながら『弘前』となったのは、当初から弘前エリアを対象としたプロジェクトであったため、結果的に弘前DMとなった」と話す。
道上さんによると、7月に開設した八戸DSと合わせ、県内に数100人規模の雇用機会を創出したという。アマゾンフレックスは個人事業主の配送ドライバーを登録し、決められたシフトではなく、自由な時間で働くことができる配送プログラム。日本では2019年からサービスを開始している。
道上さんは「国内では今年中に45拠点以上のDSを展開予定で、青森には2つのDSが開設したことになる。アマゾンのテクノロジーとプログラムが集約している仕組みで、安心、安全を第一とし、迅速かつ効率的に配送できるサービスを提供していきたい」と話す。