暮らす・働く

弘前の日本料理店「さの」が新店主募集 「店は残したい」

「和食舎 さの」のカウンター。カウンター奥には店主の佐野勝則さん

「和食舎 さの」のカウンター。カウンター奥には店主の佐野勝則さん

  • 243

  •  

 日本料理店「和食舎 さの」(弘前市北川端町)が現在、新しい店主を募集している。

「さの」の入り口

[広告]

 中央弘前駅近くにあり、店主の佐野勝則さんが2006(平成18)年に建てた日本料理店。店舗面積は約24坪で、個室が2室、カウンター席6席。店は吉文銘木店の材木倉庫の一部を改修した。募集について、佐野さんは「料理人として限界を感じ、引退を考えているが、店だけは残したい」と話す。

 佐野さんは現在68歳。中学卒業後に上京し、京橋や白金台、大阪の和食店で26歳まで働く。2人の兄弟も料理人だったが、2人は九州で働いていたため、弘前から一番近かった佐野さんが呼び戻された。母と「君待」という料理店を鍛冶町で20年近く続けていたが、1999(平成11)年に土手町に店を構え、「和食舎 さの」と店名を変えた。

 「お客さまとして知り合ったのが、山形にある山口建築研究所の社長だった。同社とは前店舗と現店舗の設計を依頼している。現在の場所もさまざまなご縁があって紹介してもらった場所」と佐野さん。「店は20年メンテナンスがいらないように造られ、さまざまなところに意匠を凝らした物件」とも。

 カウンターは約5メートルで真樺の一枚板。カウンター上の梁(はり)は白神山地と認定される前に伐採された白神山地の山桜という。壁の一部やカウンター下にはひしぎ竹で窓の面格子にはさび竹を使う。壁暖房で建物全体が暖かく、天井から床まで天然の木材にこだわる。

 現在、コロナの影響で予約のみの営業だが、昨年12月に料理人として限界を感じ始めたという。「腕の痛みに耐え、指先に力が入らないなど、多くの料理を仕込むことに苦労するようになった。今はなんとか続けているが、誰か店を残してくれる人がいれば譲りたい」と佐野さん。

 佐野さんは「建物は使わなくなると痛み始める。使う人がいない場合は撤去する可能性もある。店を閉めて売ることもできるが、私が働ける間は店を空けることなく、居抜きとして使い続けてくれる若い人に預けたい」と話す。

 問い合わせは佐野さん(TEL 090-3366-6520)まで。

弘前経済新聞VOTE

「すじこ納豆」を食べますか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース