弘前市内で8月1日、各ねぷた団体が自主運行やねぷたの展示などを行った。
弘前ねぷたまつりは扇型のねぷたを中心とした山車(だし)をひき、はやしや掛け声を出しながら運行する夏祭り。まつりは毎年8月1日~7日に開催され、中心市街を約80のねぷた団体が合同運行するが、今年は新型コロナウイルスの影響により、2年連続で中止となった。
弘前市郊外にある11町会からなる東目屋地区では8月1日、東目屋ねぷた愛好会が中型ねぷたと小学6年生が描いた小型ねぷたをひき、約5キロの旧道沿いを自主運行した。平年の3分の1まで減らした参加者は消毒やマスク着用を徹底し、町内会には事前に観覧の際は声援ではなく拍手をお願いするなどの連絡を回覧板で行ったという。
「東目屋ねぷた愛好会」代表の三上雅人さんは「当初は大人のみで地区内を回る予定だったが、小学6年生だけは小学校の夏休み最後の思い出として運行に参加させた。旧道を運行するのは数年ぶり。昔ながらの運行に沿道から拍手や『見られてよかった』と声を掛けてくれる年配の人もいた」と話す。「合同運行の中止は残念だが、地元の人たちだけで今年は盛り上げ、来年に向けた運行としたい」とも。
弘前市によると、市内40のねぷた団体が何らかの自主活動を行うという。