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弘前で「ウィズコロナ」イベント 地元民向けライブや少人数講座

桜林茶寮で開催された音楽イベント「夏の音 星の音」

桜林茶寮で開催された音楽イベント「夏の音 星の音」

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 屋外イベントや3密を避けたワークショップなどの「ウィズコロナ」イベントが現在、弘前市内で開催されている。

佐藤陽子さんが行った、屋外でのこぎん刺しワークショップ

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 岩木山・桜林公園向かいにあるカフェ「桜林茶寮」(弘前市百沢)では7月11日、隣接する空きスペースを活用した音楽イベント「夏の音 星の音」が開催された。雑貨やクラフトビール販売などの出店もあり、主催者発表によると100人以上が来場したという。

 同イベントでは当日、同カフェのテラス席をステージとして活用し、県内で活動するシンガー・ソングライターやジャズバンドなどが出演。来場者は音楽に合わせて体を揺らしたり、拍手を送ったりしてライブを楽しんでいた。出演者らは「1年ぶりのライブで楽しめた」と話していた。

 同イベント主催者の秋田達史(jomo☆rock)さんは「ねぶた・ねぷたなどの大きなイベントは中止で、屋内外問わず音楽イベントの開催もまだ難しい。地元民向けに少しでも気が晴れるような非日常を楽しめるイベントにしたかった。久しぶりの再会を喜ぶ人やライブの良さを改めて感じる声もあった」と笑顔を見せる。

 津軽こぎん刺し作家の佐藤陽子さんは6月26日と7月11日、初の屋外ワークショップを開催した。「リンゴの開花シーズンに合わせてリンゴ畑でワークショップを行う予定だったが、全国的な感染が拡大したため見送った。ワークショップはそんな中で生徒の一人でもあった嶽きみ農家の方から声を掛けてもらい実現した」と佐藤さん。

 当日はシーズンオフの嶽きみ直売所を活用して開催した。佐藤さんは「梅雨シーズンということもあり、雨だけが心配だったが、雨は最後まで降らなかった。風通しの良い会場で換気も万全。安心してワークショップに取り組むことができた」と振り返る。

 参加者は当初、各日10人としていたが、想定以上の応募があったという。「平時だったら受け入れていたかもしれないが、密を避ける上でもお断りするしかなかった」と佐藤さん。「次はいつ開催するのかといった問い合わせもあり、まだ外出を自粛している人が多いため、自宅でも楽しめる津軽こぎん刺しの需要は高まっているのでは」とも。

 百石町展示館内にある「コトリcafe」では現在、週末の営業時間前にマンツーマンでマフィン作りのワークショップを開催している。5月から始めたところ、リピーターが現れる好評ぶりといい、1カ月先まで予約が埋まっているという。

 「コトリcafe」店長の梅原亜矢子さんは「集客低迷から売り上げの足しになればと企画した。ワークショップ自体は以前から行っていたが、感染症対策として人数を減らして参加者を募ったところ、逆にしっかりと教わることができたと喜んでもらっている」と話す。

 中には初めて来店したという参加者もおり、新規客獲得にもつながったという。梅原さんは「昨年に比べると、コロナ禍でも楽しもうとする人が増えている気がする。作ったマフィンを友人にお裾分けしたり、家族と味わったりする話を聞くとうれしいので、新しいことをまた考えてお客さまに喜んでもらいたい」と意欲を見せる。

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