老舗菓子店「しかないせんべい」(弘前市新寺町、TEL 0172-32-6876)が5月22日、「モザイク模様のルバーブタルト」の販売を始める。
しかないせんべいは1926(大正15)年創業で、現在は3代目・鹿内幹雄さんが社長を務める。鹿内さんの代からせんべいの枠にとらわれない「新しい菓子」作りを始め、現在では看板商品の一つ「らぷる」や季節で限定の「せんべいシュークリーム」など、和洋菓子の製造販売をしている。
ルバーブタルトは鹿内さんの長女・萌子さんが開発した。萌子さんによると、ルバーブはヨーロッパでよく食される野菜で、生食のほかジャムやケーキにも使われるという。2019(平成31)年にドイツまで視察して開発した弘前産プルーンを使った「プルーンケーキ」の第2弾として、ルバーブを食材として選んだ。
ルバーブを選んだ理由について萌子さんは「弘前でルバーブを栽培している相馬地区の澤田農園を紹介してもらったことがきっかけ。酸味のある食材でタルトなどに適していたことと、見た目が何より美しく、ドイツで知り合ったパティシエが紹介していたルバーブタルトを見て使ってみたくなった」と話す。
全粒粉を使ったタルト台にアーモンドクリームを敷き詰め、ルバーブはモザイク模様に並べた。販売は毎週土曜のみ。賞味期限は3日。数量限定で、予約は店頭、電話、SNSのDMで受け付ける。萌子さんは「社内の評判は良く、可能であればルバーブが収穫できる10月までは販売したい。タルトを通じて地元食材の良さも知ってもらえれば」と笑顔を見せる。
価格は1ピース=432円、1ホール=3,800円。販売場所は新寺町本店とアプリーズ店。