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弘前のディープスポット「宮園苑」静かに閉店 38年の営業に幕

自家製たれを使った焼き肉にほうれん草ともやしのナムルが入った「焼肉弁当」

自家製たれを使った焼き肉にほうれん草ともやしのナムルが入った「焼肉弁当」

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 弘前市宮園の住宅街にあった「宮園苑」が3月28日、閉店した。

一枚一枚丁寧に焼いた豚バラ肉

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 弘前のディープスポットとして地元住民たちの間では愛される存在だった同店。開業は1983(昭和58)年。看板メニューの「焼肉弁当」のほかに、ラーメンや焼きそばなどを提供していたが、昨年からは「焼肉弁当」の持ち帰りのみとなっていた。

 閉店の告知はなく、店に張り紙などもないまま同日をもって営業を終えた。取材拒否の姿勢は最後まで貫き、閉店理由についても明かすことはなかった。

 30代男性は「チラホラとうわさが聞こえてきたが、店には張り紙などもなく本当か?と疑っていた。最終日の午前中に電話をしたらうわさは本当だった。最後に食べてお礼が言いたかった」と話す。40代男性は「東京から知人が来た際に焼き肉弁当でもてなすと、都内の有名店よりもおいしいと喜ばれ、リクエストがあるほどだった。庶民的な価格で提供を続けてくれたことに感謝しかない」と話す。50代女性は「配達をしていた時からお世話になっていた。お母さんの独特な接客が逆に楽しかった」と話す。

 ネット上でも「もう一度食べたかったなぁ」「月に2回は食べてたよ…。しょっぱめナムルが恋しい」(以上、原文ママ)といった閉店を惜しむ声があった。

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