津軽エリアで現在、虹の目撃情報が相次いでいる。
10月中旬から虹の目撃情報が連日のようにある津軽エリア。まとまった雨は10月6日以降なく、一時的な雨が多い。地元コミュニティーFM局「アップルウェーブ」の気象予報士・長尾純一さんは「今の時期、弘前は虹が出る条件がそろいやすい」と話す。
24日にはリンゴ畑と虹が写った写真を投稿したツイッターアカウント「Ryuuichi Yoneyama」さんは「新型コロナウイルスで暗いニュースが多く、リンゴと虹ががんばれ、と言っているような景色だった」と話す。26日朝に岩木山に虹がかかり、岩木山が虹色に見える瞬間があったという。リンゴの作業中だったツイッターアカウント「たま」さんは「35年生きてきたけどこんなの初めて」と写真と共にツイッターに投稿した。
長尾さんによると、太陽が高度の低い所に出ていて、太陽を背にした反対側に降雨や水蒸気があると、虹が発生しやすいという。「秋は太陽の高度が昼間でも低く、虹が長時間に出るチャンスがある。冬型の気圧配置で大気の状態が不安定になり、特に津軽エリアは晴れ、雨、晴れと天気が変動しやすくなることも要因の一つ」とも。
長尾さんは「雨が雪になると虹は発生しない。雪が降るまでのあと1カ月くらいはチャンスが続く。今年は例年より早い時期から虹が出ている感覚はある」と笑顔を見せる。